迷い猫

当社に6月に迷い猫がやってきました。
生後1か月くらいの猫でした。休み中に倉庫近くで猫が鳴いていると社長がおっしゃるので行ってみると確かに猫の声がします。どこか2人で探しているとブルーシートの中にいるではありませんか。しかも本当に小さい。ずっと鳴いている。
多分、はぐれたのかな?近くにお母さんはいるのかな?と探してみるも当然いるはずもなく。。
夕方あたりに帰る時、頑張って見つかるといいなと思って子猫の餌をおいて帰宅しました。

が、どうも心配になり、夜11時前に倉庫前に戻ってみると、鳴きながらまだいました。そしてご飯も食べていない。うーん。困った。とりあえず、雨もふっていたので、ご飯をブルーシートの中にいれて帰宅。次の日、見てみるとご飯を食べていない。うーむ。ここからが毎日の格闘です。とにかくご飯を食べてもらいたいので保護猫を飼っている方や、多方面に聞きました。寝床の確保のため、倉庫内にいれることもしました。
毎日夜遅くまでの格闘です。4日経ったあたりかようやく、ご飯、そして倉庫内で寝泊まりしてもらえました。1週間あたり経ったあと、さて、この子猫をどうしようかという話になり、正直私は迷いました。猫、命あるものを預かるというものは覚悟が必要です。果たしてそれが会社にできるのか、悩みました。

悩んだのですが、社長も他の方も悩むならやれば良いということで、迷ってはぐれてしまった命を預かろうと思い、まずは去勢手術をするまできちんと育もうと思いました。

名前は私が三毛猫だと思っていたので「みい」と呼んでいたのですが、「茶トラだぞ」と言われ、すってんころりん。まあもういいや「みい」で行くかと名前が「みい」となりました。
保護猫を飼った方のアドバイスに従い、病院にて寄生虫やら検査やらノミ、ダニやら定期検査やらやらなければならないことがたくさんでした。
これを1人でやるのか、と思っていたところ、社長や犬を飼っていて動物に詳しい副部長、その他の社員さんの温かいお手伝いやフォローもあり、なんとか会社内で猫らしい(自由奔放に振る舞いよってからに)活動ができるところまで来ました。しかし、みいさんは家政婦の私はいるというのに、みいさんは私には爪をたててばかり。他の社員さんたちには従順なのに、なんでだ(笑)

ネコがきてから色々な出来事があります。これはネコが来たからなのかそうでないのかわかりませんが、私も経験したことのないことばかりです。ネコが来て本当に良かったと思う反面、つらいこともあります。みいさんに呼ばれたであろう人はいなくなり、ネコが教えてくれたものは命というのは非常に大切なもの、でもわからないものには一生かかってもわからないものということを学んだ気がします。みいさんは倉庫で1人で鳴いているのをたまたま私たちが見つけた。そして可哀想だなと勝手に人間が思って飼い始めた。ただ、それだけです。もしかしたらこの猫は私たちが助けなかった方が良かったのもしれない。そう思う時もあります。でも、それはネコが決めるわけでもなく人間がきめるわけでもなく、誰にもきめれないし、わからない。だから今、みんなが楽しい、面白いという環境があればそれでいいじゃないかと思って今日もお世話をしています。いつかみいさんのお母さんがここに戻って来て楽しく過ごせるということを思いながら。一匹の子猫でよく小さいのに生きてきたと思う。誰だって孤独は寂しいもの、その中でよく当社になじんでくれました。
でも観葉植物を掘るのだけはやめてください。
